ご寄贈本のご紹介

皆さんこんにちは。
いつもCAFE木と本をご利用いただきありがとうございます。副店長の氣帆(きほ)です。

ここ数日は氷点下の日も増え本当に寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

今回のブログではご寄贈本の紹介をさせていただきます。
寒くてあまり出歩きたくないこんな時期だからこそ、室内でゆっくりと読書をするのも素敵だなと思い、副店長チョイスで数冊ピックアップいたしました。

最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。


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『強運の持ち主』
瀬尾まいこ

著者の瀬尾まいこさんといえば、映画化もされた『そしてバトンは渡された』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
『強運の持ち主』は、『そしてバトンは渡された』の12年前に出版された本です。

元OLの女性が全く経験も知識もなかった占い師に転身してからの出来事が描かれているのですが、主人公の女性を含め、占いに訪れた登場人物達の人間味が面白く、身近に感じられます。主人公の占いのいい加減さに笑えるシーンもちらほらありつつ、最後には占われた人が背中を押されて笑顔になれる、心温まる物語です。

最後に本の一部を抜粋してご紹介。


そんなもの、占いではどうしようもない。
占いは魔法ではないのだ。
こんなところに来る前に、ずばり告白するか、色目を使うか、とっぴな行動をとるかすれば、嫌でも気づいてもらえるのに。
そう思いながらも、彼女の生年月日を書き込んで、考えるふりをした。

(『強運の持ち主』ファミリーセンター p80より)


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「限りなく少なく」豊かに生きる
ドミニック・ローホー

ミニマリスト的な生き方について書かれたこちらの本。
皆さんは「ミニマリスト」と聞くとどんなことを思い浮かべますか?

私自身は、主に居住面や持ち物面で、できる限り少なくシンプルにした生活を送っている人のことを思い浮かべていました。(シンプルでいるために「ものを増やしては"いけない"」という制限がかかっているような、ちょっとハードルが高いイメージも…)

しかし、この本を読んでみてその考えが変わりました。まず、居住や"モノ"に関することだけではなく、時間や人間関係、感性や感情に至るまで、生き方全般を指すのだなということ。それから、「シンプルにすることで本当に自分が大切にしたいものがクリアになる」という、よりポジティブなイメージに。

本の中では各テーマ毎に、それに因んだ偉人の言葉が紹介され、筆者の体験談やどうすれば日常生活に取り入れられるかというアドバイスもついているためとても読みやすいですよ。


思いにとらわれず、目の前を真っ直ぐに見据える。
私たちの心にはひっきりなしに様々な思いが渦巻いています。
ところがこれらの思いは、必ずしも起こりそうなことや現実にあることとは全く関係のない場合も多いのです。 
まずは自分の目の前を真っ直ぐ見据えてみましょう。
そうするとどの方向へ進むべきかが、再認識できることでしょう。

(第8章 シンプルに「考える」練習 p133より)


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世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
くさばよしみ 編 
中川学 絵

この作品は、南米ウルグアイのムヒカ大統領が2012年、ブラジルのリオデジャネイロ国際会議で行ったスピーチをもとに描かれた絵本です。

当時、この演説がニュースや新聞でも取り上げられ、日本でも絵本として書店に並ぶほど話題となっていたことをうっすらと覚えています。最近になって店内で絵本を見かけて初めて手に取ってみたのですが、あれから10年以上経った今でも色褪せないメッセージに心打たれました。


いまや、ものを売り買いする場所は世界に広がりました。
わたしたちは、できるだけ安くつくって、できるだけ高く売るために、どの国のどこの人々を利用したらいいだろうかと、世界をながめるようになりました。 
そんなしくみを、わたしたちはうまく使いこなしているでしょうか。
それとも、そんなしくみにおどらされているのでしょうか。

(『世界で一番貧しい大統領のスピーチ』 p10~12より)


今も育ち続けている、「育てる本棚」

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CAFE木と本を訪れたゲストの皆様からご寄贈いただくことで蔵書が増え育てていく、「本棚」。カフェ空間を彩る一冊という「クリエイティブへの参加」、そして本を手に取る誰かのインスピレーションや癒しへと「繋がる」こともできる仕掛け。

これが育てる本棚の仕組みであり、コンセプトです。
お陰様で8年目を迎える今も蔵書が増え続けているのですが、昨年末、本棚に少しの変化がありました。

年明けにご来店された方はお気づきかもしれませんが、入口から奥のLIBRARYに向かう通路左手の本棚を改造し、模様替えしております。本棚はなんと当社代表の手作りで、空間に馴染むようにシンプルかつ、本が映えるお洒落な仕上がりです。

皆様からいただいた大切な本を、日々訪れるお客様により楽しんでいただけますように。と気持ちを込めて、こちらの本棚に並べる本は、定期的に入れ替えをしております。

ご来店の際にはぜひゆっくりと眺めて、気になるものは手に取ってお席でも読まれてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは、皆さまのご来店心よりお待ちしております。



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CAFE木と本



文責 副店長 氣帆